2012年02月11日
ちょっと重すぎなんです。。。
といった話をもちだしておりましたが、
本日はその核心をチョイとお話したいと思います。
・基本セッティングがかなり重い
雑誌や琵琶湖プロガイドのブログでアラバマリグのセッティングが公開されているのを見かけるようになりましたが、それらは概ね以下位のものかと思います。
・周囲4辺 :1/16ozジグヘッド + 3~4’シャッドテールワーム
・センター :1/4~3/8ozジグヘッド + 4~6’シャッドテールワーム
最近はチャターベイトもあり

この写真がそのまんま上記セッティングです。
それでこのジグヘッドのウェイトを単純に足算すると1/2~11/16ozになります。
さらに市販品のアラバマリグ本体のウェイトを見てもわかりますが、
20cm程のステンレスワイヤー5本とスイベル5個で
こちらも1/2~3/4oz程になります。
これはジグヘッドとアラバマリグ本体の両方合わせて1ozオーバー

ここまで書いたらもうお判りの方も多いと思いますが、このアラバマリグは八郎潟のリップラップシャローで使うのには重すぎるのです。
モノの例えで言うならば、1ozのジグヘッドでのスイミングをあのリップラップで出来るかといったところです。
しかも揚力を発生するブレードとかが無いので浮き上がりが少なく、トレースラインは深めです。
ちなみに上記のセッティングで琵琶湖南湖の4~5mのチャンネルライン攻略が可能です。
それならノーシンカーでやれば軽く出来るだろうという方もいらっしゃると思います。
ただし、ノーシンカーのシャッドテールスイミングはフックを選びます。
セッティングが出来ていないと
スイミング中にワームが斜めったり、回転したりしてしまうのです。
通常のセッティングでも使えるフックは限られているのに、
アラバマリグにセッティングしようとすると、、、
ということで、ノーシンカーのセッティングはかなり微妙です。
なお、某有名プロが自身のブログでネコパンチ(スクリュータイプワームキーパー)で周辺4辺はフック無しのティーザーにするセッティングを紹介していましたが、これも間違いなくワームが回転して使い物になりません。
・ルアーが増えた分、根掛かりも増えます
このアラバマリグというのはルアーの部分が5個とかに増えるわけです。
実際、水中でボトムに接触するのは周囲4辺の内の下2辺だと思いますが、それでも今までのルアー1個から2個に増える訳ですので根掛かりの危険性も最低でも2倍以上になります。
こういったことからアラバマリグは根掛かりの多い八郎潟のリップラップシャローでの使用には向かないのです。
特に気を付けてほしいのはオカッパリのアングラーの方ですね。
オカッパリの場合はルアーの根掛かった所の上まで行って回収作業が出来ないので、ルアーを水中に残してしまう可能性がとても高くなります。
まして、あの傘状に広がったアームを持つアラバマリグが水中に残されれば、根掛かりに根掛かる悪循環となってしまいます。丁度、漁師が湖中に残した捨網と同じです。
市販品のアラバマリグを購入された方も多いと思います。
ほとんどのものは1個単価が¥2,000~3,000円と高価です。
そんなアラバマリグが1投目で根掛かり

しかも他のルアーも根掛かりの道連れにしてしまうアラバマリグの悲劇


エバーグリーン(EVERGREEN) テムジン カレイド TKLC-71MHX スーパースタリオン
こうやってルアーのウェイトを計算してみるとアラバマリグに使うロッドはある程度のパワーがなければならないことが判ります。KALEIDOシリーズなら最低でもこのスーパースタリオン位のパワーは欲しい所です。

サンライン(SUNLINE) バススーパーPEライン70m
オカッパリのアングラーの方にはあまりおススメ出来ないアラバマリグですが、どうしても使って見たいという方は50ポンドオーバーの超太いPEラインを使ってでも根掛りした時には力任せに回収する覚悟が必要かと。。。

TEAM 釣武者 ラインブレーカー II
八郎潟に限らず何故か多いのが、引っ掛かったルアーにラインが長~く残っていること。こういう場合ってラインを引張ればルアーとの結び目で切れることを知らないからなんでしょうか?
まあ、流石にPEラインの50ポンドとかは素手で引張っても簡単には切れないんで、その時はこういったツールの登場です。
水中に残すゴミを最小にする術を持たない、またその努力を怠たるようなレベルの低いアングラーにはアラバマリグのような諸刃の刃的要素を持ったルアーは使って欲しくないものです。。。
いつも、楽しく読ませてもらっています。
私も琵琶湖以外で、アラバマリグを投げましたが、根掛かりの嵐でした。
水中にゴミが増えないことを願います。

こちらこそ、はじめまして。
春の八郎潟のシャローは、明らかにレンジの合っていないルアーの残骸でいっぱいです。
まだアラバマリグが普及していない東北では、無知なアングラーによって、これ以上フィールドのゴミが増えるようなことになってもらいたくないものです。