2006年09月28日
WaveStopper装着テスト
先週末はお約束の八郎潟までテスト釣行に行ってまいりました。

今回はトリム角度による傾向を確認する為に、あえて最もトリムインの状態にトリムピンを固定し、
エンジンの簡易固定レバーでトリム角度を調整しながらの走行をしてみました。
ま、湖上で付け外しをしたら水中に落としてしまいそうで
トリムピンでの調整は止めておいたというのが本音ですが。。。

中央の4つ並んだ穴に付けられているのが、
船体に対してエンジンの角度を決めるトリムピンです。
写真では下から3番目にピンが取り付けられていますがテスト時はエンジンを最も下までトリムインに出来るよう、1番下の穴に取り付けしました。

中央の黒いツマミのついたレバーがエンジンの角度を油圧ダンパー部分で仮固定するレバーです。
今回の船体の条件は以下になります。
・船体 : JABIRU386 (13フィートアルミボート)
・エンジン : 4st/25ps マニュアルトリム(Marcury)
・バッテリー : 船尾1台(エンジン始動、魚探用) 船体中央1台(エレキ用)
・ライブウェル : 注水なし
・搭乗人員 : 2名
重量バランスによって船の挙動は大きく変わりますのでここは重要ですね。
この船の最大の弱点はプレーニングから滑走状態への移行が遅いことです。
原因は重く立ち上がりの遅い4stエンジンにあります。
船尾のエンジンが重い為にケツ下がり状態が長く続いてしまうのです。
とはいっても現在の世情はECO志向であり、環境対策のされていない2stエンジンは琵琶湖をはじめとして使いにくい状況になるでしょう。
そして省燃費、混合油不要といったこともあり4stエンジンをあえて選んだ訳であります。
しかしながらこれが走りには大きく影響を与えています。
Wave Stopperとはエンジン部分に羽を付けて揚力を稼ぎ、こういった船の船尾側を浮かせるパーツなのです。
テストの結果ですが、はっきりいってこれは効きますね。
プレーニングから滑走状態への移行は以前に乗っていたV11フィートアルミボートに2st10psエンジン並みのストレスのない立ち上がりになりました。
また高速時に若干発生していた船首のピッチング(上下動)も減少しています。
ここまでは良いこと尽くしなのですが、ただしこれは条件付の結果です。
多少問題もあるのです。
・トリム角度の再セッティングが必要
ノーマル状態の時は滑走状態への移行が遅すぎて最もトリムインにしておかないと話しになりませんでした。
ところが同じトリム角でWave Stopperを装着すると最高速が40⇒36km/h程度(GPS計測)までダウンしてしまいました。
羽の部分に角度がつくために抵抗が大きくなったものと考えられます。
これは若干トリム角をアウト側に調整すれば解消することが解っております。
またこの状態では最高速は42km/h程度まで若干上がることも確認してます。
こちらについては船尾側の揚力が上がり船尾が浮いた状態になり接水している部分が減り抵抗が減少したのではないかと思っています。
なお最高速は落ちますがトリム角がイン状態では船体が水面に吸い付くような安定した走りが得られることを付け加えておきます。
実使用上のベストなトリム角度は今後トリムピン位置を変えながらセッティングしていきたいと思います。
・ウィードや浮きゴミの絡み付きの懸念
ちょっと前に琵琶湖まで大遠征をしてきたのですが、あのウィードはWave Stopperにからみついてやっかいそうなレベルですね。
ああいったウィードが多いレイクではちょっとうっとうしそうです。
八郎潟はウィードがほとんど無いからいいんですが...。
今回は取り付けて走らせてみただけですが、今度はトリムピンでの実践的調整やライブウェル注水状態(70L位はいるのでこの差は大きい)での確認をしセッティングを詰めていきたいと思います。
ボートセッティングは奥が深いですな~。。。


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LOWRANCE、EAGLEのGPS魚探には速度計機能も付属しています。
これがあればボートセッティングの評価も客観的に行えます。
体感上の曖昧な感覚では正しい判断は出来ませんからね。
あとはGPS信号を使った超正確な時計とカレンダーも機能として持っています。
ま、これは釣りにはあまり必要ではありませんが...。